BARやレストランでよく見かけるシェリー、ポートワイン、マディラ酒!?世界三大酒精強化ワインの魅力

BARやレストランでよく見かけるシェリー、ポートワイン、マディラ酒。

これらは世界三大酒精強化ワインといわれています。知っているようで知らないこれらのお酒の魅力を探っていきましょう!

酒精強化ワインってそもそもなに?

まずは基本的なお酒が出来る工程をおさらいします。

単純化していえば原材料に含まれている糖分を酵母が分解しアルコールを生む。これがお酒造りの原理です。この工程のみで作られるお酒は醸造酒といわれ、ワインやビール、日本酒などが該当します。

この醸造酒を蒸留器を使い、より純度の高いアルコールを取り出したのが、ウイスキーやブランデーに代表される蒸留酒となります。

さて最初の醸造酒ですが、糖分があればどこまでも無制限にアルコールが生まれるのかと言えばそうではありません。一定のアルコール度数になると酵母の働きが停止し、それ以上のアルコールは生み出されません。

ここまでを知った上で改めて酒精強化とは何かというと、発酵の途中で度数の高いアルコールを加え、人為的に発酵を止めたお酒です。酒精強化ワインの場合は主にブランデーを使用して、酵母の働きを止めます。

何故酒精強化をするのか?

いくつかの理由がありますが、一つは品質の安定が挙げられます。

これらのワインの産地はスペインやポルトガルといった、ヨーロッパの中でも温暖な地域です。いまでこそ様々な機器の登場で温度管理は容易になりましたが、かつては醸造中の温度管理がかなり難しい地域でした。

酒精強化を行なうと、酸化や腐敗防止につながり保存性も格段にアップします。つまり生産者にとっては、安定的に良質なワインを生み出す手段だったわけです。

もう一つの理由は独特の味わいです。発酵を止めるためのアルコールをどのタイミングで添加するのかで味のコントロールが出来ます。発酵が終わった後で加えれば、辛口でドライなものとなります。一方で発酵の途中で加えれば糖分がたっぷり残った甘い状態でアルコール度数もしっかりとしたお酒となります。

酒精強化ワインには辛口と甘口の2種類がありますが、それはアルコールを加えるタイミングの違いによってもたらされたものです。

スペインを代表するシェリー

スペインバルの流行で、最近飲む機会も増えてきたのが、スペインを代表する酒精強化酒シェリーです。

白ブドウのみからつくられ、味も辛口から甘口まで幅広く存在しています。特に辛口のドライシェリーは食前酒としての人気も高く、さらにいえば食前向きのカクテルにも利用されています。

面白いのはシェリー独特の香りは、普通のワインで発生すると「シェリー香がする」といって、痛んだワインの代名詞です。
しかしシェリーになると一転して、その香りが魅力となっています!

 

食後のひと時にポートワイン

しっかりとした独特の甘みが残る、ポルトガル産の酒精強化ワインです。「ポルト酒」といった表記も見かけるかもしれません。アルコール度数は20度前後あり、その影響で保存性が高くなっています。

通常のワインだと開栓すれば、冷蔵庫で保存しても3日程度でのみきらなくてはなりません。しかしポートワインの場合は、室温の状態でおいていても1月以上は余裕で持ち、風味の劣化もありません。

食後酒としてポートワインを楽しむのは実に贅沢な時間の過ごし方。エリザベス女王も愛したイギリス産の青カビチーズ「スティルトン」との相性は抜群です。

 

料理でも有名マディラワイン

アフリカのはるか沖合いに浮かぶ、ポルトガル領の島。マディラ島でつくられている酒精強化ワインです。

マディラ島は標高差が1800mもあり、それを利用して4種類のブドウを栽培しています。標高が下がるほどに甘口のものが作られています。

フランス料理が好きな方ならば「マディラソース」をご存知の方も多いので、料理用というイメージがあるかもしれません。しかし上質なマディラワインは、一世紀を超える熟成が可能な脅威の存在です。

フォアグラと牛フィレ肉にたっぷりのトリュフを使ったマディラースをかけた、牛フィレ肉のロッシーニ風。こんなディナーの最後に、長熟のマディラを楽しむという贅沢を、一度は体験してみたいものです。

 

酒精強化ワインは、お酒売り場ではあまり見かけないかもしれませんが、BARでは少なからず用意しています。気軽に注文して試してみれば、新しいお酒の世界が広がりますので、是非チャレンジしてみてください!

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