ワンランクアップBAR活用術~バックバーの読み方~

カウンター席に座り目の前に並ぶ無数のボトルを眺める。
おそらく初めてBARに行った人は、この光景だけで圧倒されるはずです。
いえBARに行きなれた人でも、見事なバックバーの前では目を奪われずにはいられません。
バックバーは店の象徴であり顔でもあります。だからこそ様々な情報が詰まっています。
今回はBARがもっと楽しくなるバックバーの読み解き方をご紹介します。

1.バックバーで分かる得意不得意

並ぶボトルを注意深く見ていきましょう。ウイスキーの数がどれくらいなのか?リキュール類はどれくらいあるのか?まずは、そのあたりを見るとよいでしょう。
これによって、店の経営方針や得意分野が分かってきます。
注目すべきはリキュール類の数。もちろんリキュールの中には冷蔵保存に適したものもあるので、全てが外に並んでいるわけではありません。
しかしリキュール類があまり無い店の場合、カクテルにあまり力を入れていないことが分かります。
そういう店の多くが、ウイスキーの品揃えが圧倒的に豊富になっており、来店するお客さんもカクテルよりウイスキーという傾向になります。
反対にリキュール類が多かったり、フレッシュフルーツが置かれていたりすれば、カクテルへの期待大です。

2.本数よりも内容に注目

どうしても最初のうちは、ボトルの本数に目を奪われがちです。
しかしどんな銘柄のお酒を取り揃えているのかを見て行くと、店のある程度の価格設定が分かってきます。
最適なのがウイスキー。よく耳にする有名どころのスタンダードな熟成年数のものが多いならば、価格的にも安心して楽しめます。
一方で珍しい銘柄や、熟成年数の長いボトル。さらにはオールドボトルなどが並んでいれば、かなりウイスキーにこだわりを持っている店です。
ディープなウイスキートークが期待できますが、それらのボトルは値段も高いのが殆どなので、注文する前に価格を確認するのが安心です。

3.ボトルの向きと輝き

バックバーに並ぶボトルのラベルの向きに注目しましょう。ラベルはボトルにとって顔。殆どは全て客席側を綺麗に向いているはずです。さらにボトルも指紋一つ無いくらいにピカピカに磨かれています。
ラベルがあっちこっちを向いていたり、ありえない事ですがボトルにホコリがかぶっているなんて店は要注意。カジュアルを通り越して、怠慢なバーテンダーの店と判断して間違いありません。すぐに切り上げた方が身のためです。

4.センター争いに注目

バックバーの中でも、アイドルグループのような壮絶なセンター争いが繰り広げられています。
誰しもが目に付きやすいポジションにどのボトルを置くかは、店の姿勢が最も表れます。多くの場合は人気の高いボトルや店がプッシュしたいボトルがセンターに選ばれます。
絶対にセンターを変えない固定型の店。その時の人気に合わせセンターへの昇格と降格を繰り返す店。自らが惚れ込んだ一本をゴリ押しと言われようともセンターに置きPRする店など実に様々です。
同じ店に通ううちに、その店の傾向も分かってきます。もしセンター交代が起これば、その理由をあれこれ妄想しながら飲むのもまた一興です。

5.サイドポジションは個性が見える場所

視線が集まるセンターポジションやその周辺は、多くの人が知っている有名銘柄が並びます。
一方でバックバーの両サイドには、その店の遊び心ともいえる個性的なお酒が置かれます。
バーテンダーが偶然手に入れた珍しい国のお酒や、ユニークなボトルの形をしたお酒。さらには焼酎や日本酒なんかをひっそりと置いてある店まであります。
そんなお酒を見つけたなら、絶好のバーテンダーとの会話のネタになります。
珍しいお酒ならば、そのお酒の味や歴史背景に至るまで、色々知ることも出来ます。
興味を持ったならば注文してみましょう。人気どころのお酒ばかりでは知りえなかった、お酒の世界地図を広げてくれるはずです。

バックバーはそれ自体が店にとってはメニュー代わりと言っていい存在。
だからこそ、バックバーを眺めて飲んでいるだけであっという間に時間が過ぎてしまいます。
是非とも、バックバーを読み解きながらお酒を飲む楽しさを味わってみてください!

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