黒ビールはどうして黒い?ビールの色の秘密

ビール

ビールといえば黄金色とのイメージを持つ方が多いですが、そんな中で初めて黒ビールに出会ったときの驚きは衝撃的なものがあります。
色もさることながら、一口飲んだときに感じる通常のビールとは全く違う味わいと香りに、ビールの世界の奥深さを改めて認識した方も多いのではないでしょうか・
そんな魅力あふれる黒ビールの色の秘密から、ビールの色にまつわる様々な情報をご紹介したいと思います。

1.ビールの原材料「麦芽」とは?


ビールの色について説明する前に、ビール作りには欠かせない「麦芽」についての基礎情報を知っておく必要があります。
ビールやウイスキーは麦を原料としたお酒として有名ですが、実は麦をそのまま使うのではなく「麦芽」という状態にして使っています。
麦芽とは麦を水に浸し、発芽させた状態のもののことで、発芽によって酵素が生成され、アルコール作りに最適な状態となります。
ただ、そのまま放置しておくと、どんどんと成長してしまうので、最適な発芽具合で熱風により乾燥させ成長をストップさせる工程が必要となってきます。

2.黒ビールはなぜ黒い?


麦芽についての簡単なイメージが出来たところで、本題の黒ビールの色の秘密に迫ります。
先ほども説明したとおり、麦芽を乾燥させるわけですが、その際に乾燥時間や乾燥時の熱量などにより、麦芽の色合いをコントロールできます。
標準的な乾燥を経たものは淡色麦芽や普通麦芽などとよばれ、よく知られる黄金色のビールの原材料となります。
一方で乾燥時に、より高温にしたり焙煎とよばれる位までしっかりと、麦芽全体に色がつくほど火入れしたものは濃色麦芽とよばれ、これを使用すると、完成したビール自体にも濃い色がつき、それが漆黒の黒ビールとなるわけです。
ギネスなどの黒ビールのテイスティングで「焙煎したてのブラックコーヒー」「深いロースト香り」「麦茶のような」というコメントを目にしますが、それらは麦芽を焙煎したことによる香りを表現しているのです。

3.赤褐色のビールは?


様々な種類のビールを飲んでいると、赤褐色のビールに出会うことがあります。
エールビールが赤褐色であることが多いため、ラガーとエールの製法の違いによる色の変化かと思いがちですが、これも使う麦芽のタイプによる色合いであって、製法の差による色の違いではありません。
また赤褐色のビールにはもう一つ、通常の黄金色のビールと黒ビールをブレンドしたタイプもあります。
日本でも、大手メーカーが期間限定商品などで発売していますが、深い色合いと香りの高さ、コク深さがあり根強い人気がある商品です。

4.真っ赤なビールも


サッカーが好きという方ならばベルギー代表チームが「赤い悪魔」と呼ばれていることをご存知の方も多いかと思います。
そんなベルギーはヨーロッパでも屈指のビール大国で、様々な個性的なビールを生産しています。
数あるベルギービールの中でも「チェリービール」は、その名の通りチェリーを加えたビールで、色合いが真っ赤なのが特徴。
味はホップ由来の苦味はなく、反対にチェリー由来のフルーティーさと甘さがあり、まるでシャンパンカクテルを飲んでいるかのような味わいで、女性からの人気が非常に高いベルギービールの一つとなっています。
パーティーなどの席上で、このチェリービールをシャンパングラスに注げば、食卓を一気に華やかにしてくれる素敵なアイテムとなること間違い無しです。

5.北海道には青いのも


カラフルなビールは海外の専売特許ではありません。
北海道の網走市のメーカーか製造販売している「流氷ドラフト」は何と真っ青なのが特徴。
こちらは、酒税上は発泡酒という分類ですが、オホーツク海の流氷を仕込み水に使用しているという実にユニークな商品。
ちなみに青色は麦芽由来の色ではなく、クチナシという天然色素を利用して着色したものとなっています。
色は奇抜でも、味わいは苦味を抑えて飲みやすいテイストですので、様々な料理との相性もピッタリ。
こちらもパーティーなどの席に用意すれば、場の雰囲気を盛り上げるのにはピッタリといえるでしょう。

黒ビールの色の秘密に始まり、そのほかの様々なビールの色について紹介していました。
今回紹介し切れなかった色のビールはまだまだありますし、カクテルにまで視野を広げれば実に多彩な色のビールが存在しています。
その日の気分によって、味ではなく色でビールを選んでみるのも楽しいかもしれません。

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