ブランデーを楽しむための基礎知識

ブラウンスピリッツの代表格ブランデー。
ブドウなどの果物を原材料としてつくられる蒸留酒で、果実由来のフルーティーな香りが特徴です。
近年のウイスキーブームの陰に隠れて日本では最近注目されていませんが、古くから愛されてきた実力あるお酒です。
今回はそんなブランデーの魅力に迫ってみましょう。

そもそもブランデーってどんなお酒?

ブランデーといった場合、多くのケースではブドウを原材料とした蒸留酒の事を意味します。ただリンゴや洋梨、サクランボなど他の果物で作った蒸留酒もブランデーと呼ばれています。
つまり狭義のブランデーと広義のブランデーが存在しているわけです。
全てを網羅すると膨大な量になりますので、今回はあくまでブドウを原材料としたブランデーに的を絞ります。

コニャック、アルマニャックってなに?

どちらもフランス産のブランデーで、それぞれコニャック地方、アルマニャック地方でつくられたものです。
フランス産ワインなどと同じく、産地呼称統制法(AOC)により保護されています。
日本ではアルマニャックはさほど有名ではなく、コニャックのほうが有名で高級ブランデーの代名詞的存在となっています。ただ、どちらも同格のしっかりとした一級品のブランデーであることは間違いありません。

ブランデーの等級は?

ブランデーのボトルを見ると、なにやら記号のようなものが書かれているのが分かります。
これは等級でV→VO→VSO→VSOPの順で格が高くなり、その上にXOやナポレオンなどが位置しています。
コニャックやアルマニャックの場合は、使用原酒の熟成年数など、それぞれ使用基準が厳格に決められています。
ただ、それ以外のブランデーについては表示への規制がないため、高級感を出すための戦略で好きな格付けを印字してるだけというケースもあります。

ブランデーの飲み方は?

昭和の大スターが大きなグラスにブランデーをいれ、ゆっくりとグラス全体を回転させながら飲むなんて光景を思い出せる方も多いでしょう。
確かに、かつてブランデーは大きなバルーン型グラスに注ぎ、手のひらで温めるようにして飲むのが正しい飲み方とされていました。
このグラスは20世紀初頭にイギリスで流行したタイプなのですが、本場フランスでは「金魚鉢」と揶揄されるスタイルでした。
手で温めるのも、以前はそうしないと香りが立たないと説明され、多くの人が実践していました。しかし現在のブランデー、特にコニャックやアルマニャックのような場合、そんな事をしなくても十分に香りは立ちます。
逆にあまり体温で温めすぎると、アルコールの刺激臭が余分に立ってしまい、ブランデーの魅力である香りを邪魔してしまいます。

ブランデーの○○割りもOK?

ブランデーはそのままで飲むスタイルがあまりに一般的過ぎて、何かで割って飲むというのは間違いのような印象があります。
しかし、他のアルコール度数の高いお酒同様、何かで割って飲むのも全く問題ありません。
例えばブランデーを水で割る飲み方は、フランスを代表する人気推理小説「メグレ警視シリーズ」でメグレ警視が飲んでいます。
ブランデーのソーダ割は、食前酒に最適なドリンクとしてフランスでも支持を受けています。
また氷を入れたグラスでブランデーをジンジャーエールで割るブランデー・ジンジャーもポピュラーなカクテル。こちらは大手コニャックメーカーも、締めの一杯ではなくもっと気軽に飲んでもらい販売量を増やすため、一時期猛烈にプッシュしていました。
確かにブランデーは他のお酒に比べてストレートで楽しむ人が多いお酒かもしれません。ただ、それだけが唯一無二の正解ではなく、様々なシーンに合わせての楽しみ方が用意されているのです。

ブランデーと言えば、高級なお酒のイメージがあります。
お店で気安く頼むと、とんでもない金額を請求されそうな気がします。明らかにボトルの形状からして高そうなものは避けたり、値段を確認してから注文した方が安全です。しかし真っ当な店ならば、そんな異常な値段はつけたりしません。安心してブランデーを楽しみましょう。

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