映画に登場したお酒たち

人生の様々なシーンに登場するお酒。当然のように人々の姿を描く映画の中にも登場しています。
印象的なシーンに登場し、映画の名脇役となることも少なくありません。
今回は、そんな映画に登場したお酒の数々をご紹介していきます。

1.映画史上屈指の名ゼリフとともに登場したカクテル

1942年に公開された映画「カサブランカ」は、「君の瞳に乾杯」というセリフで知られる作品です。
映画の内容は知らずとも、このセリフだけは知っているという方もいるのではないでしょうか?
乾杯というくらいですから当然、お酒を飲んでいたのですが、このときに飲んでいたのはその名もシャンパン・カクテルです。
間違ってもシャンパンを使ったカクテルの総称ではなく固有のカクテル名です。
アンゴスチュラ・ビターズを染みこませた角砂糖をが入ったグラスにシャンパンを注ぐ。やや前時代的なカクテルですが、映画の公開時期を考えれば雰囲気にピッタリなゴージャスなカクテルだったといえるでしょう。

2.公開のたびに注文が増えるカクテル

カクテルの王様との異名を持つマティーニは、数々の映画の中に登場しています。
ハードボイルド作品ならば、乱暴にBARで注文し飲み干すなんてシーンはよくある光景です。
しかしマティーニが登場し、世のカクテルファンに与える影響が強い作品と言えば007シリーズを置いて他にありません。
主人公のジェームズ・ボンドは、作品の中で様々なお酒を嗜みます。もちろんマティーニも飲むのですが、そのレシピはウオッカを使い、ステアではなくシェイクするという、完全オリジナルなもの。
材料も作り方も違えば、全く違うカクテル名になるのが常ですが、このタイプのものはボンドマティーニという名前で愛されています。

3.ホラーの名作シャイニングに登場したお酒

1980年に公開された「シャイニング」は、全編にわたり人間の狂気に満ち溢れた名作です。
この作品にも印象的にお酒が登場しています。主人公であるジャックが、ホテルのBARに行きバーボンを注文します。この時の主人公は既に狂気に満ち溢れた表情。
出てきたお酒はラベルもしっかり確認できますがジャック・ダニエルでした。広義ではバーボンに入りますが、正確に言えばバーボンではなくテネシーウイスキーです。ジャック・ダニエル自身も、自らはバーボンではなくテネシーウイスキーだと主張しているほどです。
もう一つ、映画の中で印象的なのが、ドアに落書きされた「REDRUM」の文字のシーン。
普通に読めばなんでもない言葉ですが、鏡に映った文字を詠むとMURDERつまり殺人という意味になるわけです。
実はこのREDRUMという名前のラム酒が実在しています。ネーミングどおり真っ赤なボトルに入ったラム酒なのですが、味はトロピカルフレーバーを添加したかなり甘いお酒。
ただ取って付けた様な甘さなので、飲んでいてどこかソワソワする味わいです。比較的見かけることの多いお酒ですので、見つけたら是非お試しください。

4.映画「カクテル」には無数のカクテルが

日本がバブル真っ只中の1988年に公開された、トム・クルーズ主演の映画「カクテル」は、バーテンダーが主人公の作品。
映画のタイトルどおり、作品中には様々なカクテルが登場し、映画の影響力もあり、日本でも多くのカクテルが人気となりました。
最も多く登場し、印象的だったカクテルがビールをトマトジュースで割ったレッド・アイ。
もちろんそれまでも日本で知られていたカクテルですが、これをきっかけに認知度がアップしました。
ちなみにレッド・アイは二日酔いのときに飲むといいとされるカクテル。作品の中で主人公は生卵を落として飲むのがバーテンダーの朝食としてのこだわりでした。

映画の中に登場する様々なお酒。そのお酒の持つ意味を知っていると、より深くストーリーを理解できるかもしれません。
また、BARで同じお酒を味わえば、登場人物の気持ちを理解する助けになるでしょう。

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