自宅でカクテルを作る! ステアとはどんなテクニック?

カクテル

カクテルを注文する際には、様々な選択肢があります。
ベースとなるお酒で選ぶこともあれば、アルコールの強さで選ぶこともあるでしょう。色で選ぶ場合もあるかもしれません。

しかし作り方からカクテルを選んでいくのも、非常に楽しいもの。そこで今回はステアに注目してみましょう。

ステアを行うにはバースプーンで行います。自宅で行う場合は通常のスプーンでも問題ありませんが、本格的にカクテルを作りたい場合はシェイカーなどの基本的な道具をそろえておけば便利です。

ステアとはどんなテクニック?

ステアとは円柱型のガラスで作られたミキシンググラスに氷を入れ、そこに数種類のお酒を入れて、バースプーンを使い静かに混ぜ合わせる技法です。

比重などに差がなく混ぜ合わせやすい素材同士で使われるケースが殆どで、テクニックを見抜く注目ポイントは音とされています。

混ぜ合わせるときに、あまりにガチャガチャと氷がぶつかる音がするのはよろしくないとされています。実際上手なバーテンダーのステアをみてみると、本当になかに氷が入っているのかと思うほど静かです。

ステアの効果は? 混ぜる人のセンスで仕上がりが分かれる

ステアは単にお酒同士を混ぜ合わせるだけではありません。氷による冷却効果や氷が溶け水分となり、お酒の香りを引き出す効果などもあります。

冷却と氷の溶け具合はバランスが重要で、長時間ステアをしてしまえば、氷が溶けすぎて水っぽくなります。反対にステアの時間が短いと、お酒が冷やされず、生ぬるい仕上がりとなります。

使用するお酒が冷凍していたものなのか、冷蔵なのか常温なのかでも、そのバランスは変化しますので、バーテンダーのセンスが問われます。

見た目は地味で、決して華やかではないステアですが、そこには様々なテクニックが隠されているわけです。ステアの奥深さを知ったところで、ここからはステアの魅力を体験するのに相応しいカクテルを紹介していきましょう。

ステアを練習するのにおすすめのカクテル

カクテルの王様「マティーニ」

カクテルの代名詞ともいえるマティーニはステアから生み出されるクラシックカクテルです。

ドライジンとドライベルモットという2つのお酒を、混ぜ合わせるだけという、最小数のお酒のみを使ったカクテルの原型ともいえる存在です。

マティーニにこだわりを持つ飲み手も多いですが、それは作り手側も同じこと。一杯のマティーニには、バーテンダーの好みや信念が表現されます。

是非ステアの回数や味のバランスに注目してみてください。

冷凍のジンを使う場合、ステアの回数を増やしても氷は溶け出しません。それどころか液体全体の温度を、超低温から飲み頃の温度にまで上げる感覚になります。

近年はドライ傾向が強くなり、ドライベルモットを殆ど使わないレシピが主流となっています。しかし一度基本のレシピであるジンとベルモットの比率が3:1のものを飲んでみてください。異なる種類のお酒同士を混ぜ合わせることで、新しい味覚を作り上げるカクテルの意味が良く分かると思います。

カクテルの女王「マンハッタン」

マティーニと並び、カクテルの女王の座に君臨しているマンハッタンは、ライウイスキーとスウィートベルモットを混ぜ合わせたカクテルです。

マティーニの場合、殆どの店が冷凍したジンを使用するのに対し、マンハッタンの場合ウイスキーは常温のものを使用します。

つまり常温のウイスキーを、ステアにより冷やしていくわけです。
オンザロックでウイスキーを飲む場合。時間経過とともに氷が溶けウイスキーも冷やされ、ある瞬間に突如として美味しさのピークを迎えることがあります。

言い換えれば、マンハッタンはステアを通して、人工的にそのピークを作り出すともいえるわけです。

ただそのピークは狭く、そのスイートスポットのなかに当てはまるように、氷の溶け具合と冷やし具合、全体の混ざり具合をもって行くのは至難の技。

しかし、だからこそその狭いスイートスポットを突いたときのマンハッタンは、すさまじい破壊力を持った美味しさとなるのです。


見た目は決して派手ではないステアですが、仕組みを知るとかなり奥深く興味深い技法というのが分かったのではないでしょうか?

今回紹介した、代表的なカクテルを足がかりに、是非更なるステアの世界を探求してみてください!

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