カクテルを支えるリキュールの世界

中世ヨーロッパで誕生して以来、実に数多くの種類が生み出されてきたリキュール。
現在でもカクテル作りに欠かせない存在として、BARにもたくさんのボトルが並んでいます。
色も味も様々なリキュールは、知れば知るほど置くが深い存在。今回はそんなリキュールの魅力に迫ってみましょう。

1.リキュールってなに?

リキュールとは蒸留酒に、薬草やハーブなどから香りを移したお酒の総称です。
以前は薬として用いられており、病人の看病をした修道院などで盛んに発展しました。
その後は、王侯貴族の間でも流行。味を楽しんだり媚薬としての効用を狙ったりという用法で親しまれました。
ただ命を狙われ毒を盛られた際に、すぐに吐き出せるようリキュールの専門家を帯同させるといった、利用もされていたようです。
現代では薬効面からのリキュールというよりは、より味や色を楽しむものが主流に。
ナッツやクリーム、ヨーグルトなど「リキュールに出来ない素材はない」といわれるほど、様々なリキュールが登場しています。

2.リキュールはどう飲めばいいの?

リキュールの多くは、味がしっかりとしているものが殆どです。
オレンジ風味ホワイトキュラソーの一種であるコアントロー。コニャックにビターオレンジの成分を加えたグラン・マルニエ。
これらは食後酒として、ストレートで楽しむ習慣があります。
どちらも度数は40度と高いため、舐めるようにして香りと共に楽しめば、贅沢な食後の時間を過ごすのに相応しい存在です。
ただ現在多くのリキュールは、カクテルなどの原材料になることを想定して作られています。
そのためどんなリキュールでもストレートで飲んで美味しいとは限りません。

3.万能なソーダ割り

リキュールを楽しむ場合、抜群の相性を示すのがソーダ割りです。
元々強い香りや濃厚な味わいが付いているリキュールは、ソーダで割るくらいがちょうど良い具合になります。
また炭酸の効果で魅力の一つである香りも、より一層感じられるようにもなります。
どんなリキュールであってもソーダ割りは合いますが、有名なのはカンパリソーダ。
イタリア生まれの真っ赤なリキュール「カンパリ」をソーダで割ったカクテルで、食前酒として定番の一杯です。
この他スーズというフランス産のリキュールもソーダ割りにされます。
スーズはリンドウ科の植物ゲンチアナの根を使ったリキュール。日本人にとっては、ほんのりとゴボウのような風味を感じさせてくれます。

4.カクテルの主役!

組み合わせや作り方により様々な種類があるカクテル。
ベースとなるお酒に注目しがちですが、多くのカクテルに副材料としてリキュールが入っています。
もちろんリキュールが主役のカクテルも数多くあります。
甘い飲み口から人気のカルーアミルクはコーヒーリキュールのカルーアを牛乳で割ったカクテルです。
さらにゴディバなどの有名チョコレートメーカーの名前を冠した、チョコレートリキュールも登場しています。
こちらのリキュールもミルクとの相性は抜群。
ホットミルクで割っても、とても美味しく楽しめるため、バレンタインシーズンには多くのBARに登場します。

5.リキュールの保存は?

一本あると様々なカクテルに応用できるため、ついつい自宅用にも購入したくなるリキュール。
気がつくとお店が開店できそうなくらい、何本ものリキュールが家にあるなんてことも少なくありません。
ただ、数が増えすぎると飲みきるのにも時間がかかってしまいます。
通常アルコール度数の高いお酒は、日持ちが良くそれほど保存を気にしなくても楽しめますが、リキュールの場合は事情が異なります。
リキュールの中でも果実系やクリーム系のものは、開封したなら冷蔵保存が基本です。
度数が高いといって安心せずに、開封したものはなるべく早く飲みきるのが良いでしょう。
幸いリキュールは小瓶も数多く出回っていますので、それらを活用するのも手です。

リキュールは家に用意しておけば、手軽にカクテルづくりが出来てしまう便利さがあります。
最近の家飲みブームで、より注目を集めている様々なリキュール。
まずはその味を確かめて、自分の好きなリキュールを常備してみてはいかがでしょうか?

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