世界的有名人ゆかりのカクテル

およそこの世界にあるお酒は全てがカクテルの材料となり、有名無名を問わず様々なカクテルがこの瞬間も世界中で誕生しています。
そんなカクテルの中には、著名人が考案したものや著名人が愛飲したことで有名となるものも存在しています。
今回は、そんなカクテルと著名人にまつわるエピソードを探っていきましょう。

1.後悔の味がする?ヘミングウェイと「午後の死」

ヘミングウェイと言えば『老人と海』や『日はまた昇る』などの作品で知られる文豪。
日本での知名度も高く、加入間もない堀未央奈がセンターを務め話題となった乃木坂46のシングル『バレッタ』の歌詞にも登場するほどです。
そんな彼は、とにかくお酒を愛した人物でした。キューバでのフローズンダイキリを17杯飲んだ逸話など、お酒にまつわるエピソードは事欠きません。
パリ在住時代。行きつけのハリーズ・ニューヨーク・バーに立ち寄ったヘミングウェイは、バーテンダーに運動後に最適な一杯を注文。
オーダーを受けたバーテンダーは、ペルノをシャンパンで割るというカクテルを提案しました。ちなみにペルノとは水で割ると白濁する、欧州では好まれているアニス風味のお酒です。
ヘミングウェイもペルノは好きでしたが飲む度に「ペルノは後悔の味がする」と言っており、そこから発想したカクテルでした。
実際に作ってみると、いかにもヘミングウェイ好みの味。自らの著書「午後の死」の名前を付け、以降愛飲するようになりました。
華やかなシャンパンにペルノを加えたこのカクテル。元はペルノの分量が45mlというのが標準でしたが、今ではほんの少量たらすだけに変遷しています。
それでもヘミングウェイがペルノに感じた「心を覗かれ白旗をあげる感覚」は、いまでも午後の死に残っています。

2.ミック・ジャガーが愛したテキーラ・サンライズ

テキーラとオレンジジュースを注ぎ混ぜ合わせる。その後で真っ赤なグレナデンシロップをゆっくりと注いだら完成。
比重の関係でグラスの下にグレナデンシロップが溜まり、まるで朝焼けの空を思わせるのがテキーラ・サンライズ。このカクテルはミック・ジャガーが愛した事で知られています。
愛飲するきっかけは1972年にローリングストーンズが行なった北米ツアー。その道中でこのカクテルに出会ったミック・ジャガーは、その味わいに魅了され飲み続けたのです。
そのエピソードがメディアを通じ世界中のロックファンに伝播。結果として当時はまだマイナーだったテキーラやテキーラカクテルの普及拡大にもつながることとなりました。

3.ミステリーの女王に捧ぐアガサ・カクテル

数々の推理小説を生み出し、人々を楽しませたアガサ・クリスティ。
お酒に対する造詣も深く、『三幕の殺人』という作品でマティーニを殺人トリックに使うなど、作品の中にも数々のお酒が登場していました。
そんな彼女が亡くなったことを受けて誕生したのがアガサ・カクテルです。
標準的なレシピはホワイトラム60ml、オレンジジュース120mlをグラスに注ぎ混ぜ合わせる。仕上げにアンゴスチュラビターズを一振りしたら完成というもの。
多くの場合やや大きめのワイングラスやロックグラスが使用され、大きな氷を一つ浮かべ、提供されることが多いようです。
言ってみればスクリュードライバーのラムバージョンです。ただ味わい的にはオレンジジュースの甘さとビターズのほろ苦さがバランスを保ち、また違った味わいを見せてくれます。

4.マティーニにまつわる著名人エピソード

カクテルの王様とされるマティーニには、実在の人物から架空の人物までエピソードに事欠きません。
ジェームズ・ボンドは作品の中で様々なオリジナルレシピのマティーニを注文し、その度に世界中のBARでボンドマティーニの注文が増加します。
アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領は、自ら仕事が終わった後で腕をふるいスタッフにマティーニを振舞っていました。
イギリス首相のチャーチルはジンをストレートで飲みながらベルモットのボトルを眺めるだけ。しかも正面から眺めたのでは甘くなりすぎると、横目で眺めた。もしくは執事にベルモットでうがいさせ、吐息をグラスに入れて飲んだなんて本当か嘘か分からない話まで残っています。
カクテルの王様であるマティーニには、飲まれた数だけこんなエピソードが残っています。

世界的著名人とカクテルにまつわるエピソードを取り上げてみました。
こんな話を知っていると、BARでのエスプリの利いた会話に役立つかもしれません。
ただ、これ見よがしに披露すると、面倒がられますのでご注意ください。

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