カクテルのベースとしては最高!カナディアン・ウイスキー至高の3本

ウイスキー

ウイスキーに惚れ込み、ウイスキーを飲み続けると「ウイスキーはそれだけで飲むのが一番」と狂信的に思うことがあります。

しかし視野を広げてみると、ウイスキーはカクテルベースとしても確固たる地位を築いています。そのウイスキーベースのカクテルを作るさいに、忘れてはならない存在がカナディアンウイスキーです。

ウイスキーベースのカクテルではカナディアンウイスキーなくしては語れません。カナディアンウイスキーは世界5大ウイスキーの1つです。

自然あふれる広大な国土面積をもつカナダは、世界でも屈指のウイスキー生産国です。

世界で最もライトとされる味わいのカナディアンウイスキーは、現代の嗜好に合うことから世界中で親しまれています。

カナディアンウイスキーとは?

カナディアンウイスキーを名乗るには、カナダの法律で決められた原材料や熟成年数などをクリアする必要があります。

製造されるウイスキーは主にライ麦を原材料として作られるフレーバリングウイスキー。トウモロコシを原材料としたベースウイスキーの2種類です。

両方を各蒸留所が目指すべきテイストになるようにブレンドしてから、ボトリングしています。

味わいは非常に穏やかで、世界5大ウイスキーの中で最もクリアで軽いと表現されます。

アメリカ禁酒法時代をきっかけに大ブレイクしたカナディアンウイスキー

1919年にアメリカで施行された禁酒法は、世界の酒造酒販業界に大きな影響を与えました。

多くの国がマイナスのダメージを負ったのですが、カナダのウイスキー業界にとっては飛躍のチャンスとなったのです。

禁酒法下でもアメリカ国内では、闇ルートで密輸された酒が流通していました。その主役となったのが『カナディアンウイスキー』でした。

この時代にカナダのウイスキー業界は一気に隆盛を極め、蒸留所の数も急激に増加しました。

禁酒法が廃止されると、すぐにアメリカ国内の蒸留所も再開されました。
しかしウイスキーを出荷するには熟成が必要なため、その間もカナディアンウイスキーはシェアを拡大していったのです。

カクテルでは主役級の働き! カナディアンは特徴がないのが最大の特徴

ウイスキーをよく飲む人でも、カナディアンを頻繁に飲んでいる人は多くありません。

世界にはスコッチのアイラモルトのように、突出した個性を持つウイスキーが数多くあります。

それに比べると、クセがなくマイルドでクリアなカナディアンは、あまりに優等生過ぎるのです。

誰からも嫌われないかわりに「これでなくてはダメ!」というフックがなく、選択肢としてはどうしても後ろになってしまいます。

しかしそのクセのなさは、カクテルの世界では大きな魅力となります。
様々なお酒を混ぜるカクテルの場合、クセが強いと全体のバランスをとれません。

だからこそ、カナディアンのバランスのよさは武器となるのです。
カクテルの女王と呼ばれるウイスキーベースカクテルのマンハッタンには、カナディアンを使うのが主流となっています。

カナディアンの超オススメの1本『カナディアンクラブ』

カナディアンウイスキーの代表といえば、誰しもがカナディアンクラブを挙げるでしょう。

C.C.の愛称で知られるウイスキーで、ライ麦由来の爽快な香りと全体を貫くライトな味わいが特徴です。

アメリカ社交界で愛飲されたことや、蒸留所のある街がウイスキーのお陰で大企業都市に発展したなど、様々な逸話に事欠きません。
カナダの法律では3年以上の熟成からカナディアンを名乗れますが、C.C.の場合スタンダード品でも6年熟成とのこだわりがあります。

まだまだある魅力的カナディアン

あまりに有名すぎるC.C.ですが、これ以外にも注目のカナディアンウイスキーはあります。そんな注目のカナディアンを2本紹介します。

アルバータ

世界最高品質とされるロッキー山脈の麓で栽培されたライ麦をふんだんに使用したウイスキー。仕込み水は氷河の流出水を使うなど、カナダの大自然を詰め込んだ一本。

クラウンローヤル

1939年にカナダを初めて公式訪問した、イギリスのジョージ6世に献上するためにつくられたプレミアムカナディアン。
本来は一般発売はされない予定だったが、あまりの評判のよさから市販されることなったカナディアンの至宝ともいえる一本。


カナディアンウイスキーというと、かなりのウイスキーファンでもなかなか飲む機会を得ないウイスキーの一つです。

しかし、実際に飲んでみるとクセや個性の強さだけが、ウイスキーの魅力ではないと気付かせてくれます。色々なウイスキーを味わったからこそ、改めてカナディアンを楽しむと、新たな発見があるかもしれません。

家で作ろう! ウイスキーをベースにしたカクテル

カクテルの世界では主役級のカナディアンウイスキー。
様々なお酒を混ぜるカクテルの場合、クセが強いと全体のバランスをとるのが難しくなります。

それではウイスキーを使った様々なカクテルを紹介してみましょう!
カナディアンウイスキー1本と各種のリキュール等で割ると簡単に作ることができます

マンハッタン

カクテルの王様といえば、いわずと知れたマティーニです。

一方でカクテルの女王といえばマンハッタンといわれています。
マンハッタンは、その名の通りアメリカ生まれのカクテルです。ウイスキーとスウィートベルモット等をミキシングしてつくります。

考案したのは何とイギリスのチャーチル元首相の母親と言われています。アメリカ社交界で活躍していた頃に、応援する米大統領候補のためパーティーで発表したという由緒正しきカクテルなのです。

アメリカ生まれのため、ベースにはライウイスキーやバーボンが使われることもあります。
ちなみにベースをスコッチウイスキーにするとロブ・ロイ(スコットランドの義賊の愛称)という名前に変化します。

ラスティ・ネイル

ウイスキーリキュールのドランブイで、ウイスキーを割ったカクテルです。

ロックグラスに氷を入れて、そこに二種類のお酒を加え完成となります。名前は「錆びた釘」というものですが、これは完成した色合いがまるで錆びた釘のようであることからつけられた名称です。

ゴッドファーザー

ウイスキーを杏仁豆腐のような香りのするアマレットで割ったカクテル。こちらもロックグラスに氷を入れて楽しむタイプのカクテルです。

甘さというのがアルコールを和らげて飲みやすくする効果があることは、よく知られています。

アルコール度数的には決して低くない強いお酒なのですが、アマレットの甘さが効果的で、かなり飲みやすくなっています。ですので食後酒としては最適な味わいといえるでしょう。

BARでは特徴をつけるためにブレンデッドスコッチを使いつくるお店が多いですが、何をベースにするかはお店の考え一つで様々です。

色々なウイスキーを使い、お好みの一杯を見つけるのも楽しいかもしれません。

C.C.桜

最後は日本らしいカクテルを。

ベースとなるのはC.C.の愛称で知られているカナディアンクラブ。これを桜リキュールで2対1の割合で割り、最後にトニックウォーターを注ぐというビルドタイプのカクテルです。

甘さが苦手という人は、炭酸水でも美味しく飲むことが出来ます。

一般的にはそれほどメジャーではないカクテルなのですが、同名の人気アニメがあり、一時期カルト的ブームとなりました。

味わい自体は飲みやすく、春を思わせる桜の風味とともに、春に飲むには最適な味わいで、もっと著名になってもおかしくないカクテルです。


世界中で愛飲されるウイスキーはカクテルのベースとしても使われ、多くのバーテンダーの手により新しい味覚を探求してきました。

多くのカクテルが生まれては消える、激しい競争の中で生き残ったウイスキーカクテルは、芯の通った味わいがあります。

時にはウイスキーカクテルで、いつもとは違うウイスキーの表情を見てみるのもいいかもしれません。

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