夏にピッタリ!さわやか系ソーヴィニヨン・ブラン

grapes on a vine

三大白ワイン品種の一角を占めるソーヴィニヨン・ブラン。

フランスはもちろんニューワールドでも栽培され、魅力的なワインを次々と生み出しています。今回はそんなソーヴィニヨン・ブランの魅力に迫っていきましょう!

爽やか系の代表格

ソーヴィニヨン・ブランを語る上で、誰しもが真っ先にあげる特長は香りです。森の香り。大草原の香り。柑橘類の香り。など表現は様々ですが、とにかく爽快さや爽やかさを連想させる香りであることは間違いありません。

気候により冷涼なところはライムの香り、温暖なところになればオレンジの香りと変化を遂げますが、それでも柑橘系の爽やかさは失いません。

こってりとした重厚感というよりは、身軽で軽快な爽やか系イケメンを思わせるワインといえるでしょう。

 

ニューワールドからの下克上

ソーヴィニヨン・ブランはワイン王国のフランスで栽培されている品種です。

主な産地はボルドー地方やロワール地方。ロワールならばサンセールやプイィ・フュメが代表的な産地でソーヴィニヨン・ブランの代名詞ともいえます。ボルドーも有名な産地ではありますが、ここではセミヨンやミュスカデといった品種を混ぜワインづくりが行なわれます。

どちらも古くから評価される産地でしたが、このブドウの評価が上がったのは、フランスではなくニューワールドと呼ばれる産地がきっかけでした。

先陣を切ったのはカリフォルニア。そこで生み出されたソーヴィニヨン・ブラン単独で作ったワインは瞬く間に世界中のワイン愛好家から高い評価を受けます。これをきっかけに、世界中の産地でソーヴィニヨン・ブランを使ったワインづくりが拡大していきました。

なかでもニュージーランドは、気候的にブドウと合っていたのか、次々と素晴らしいワインを産出。フランスを凌駕するソーヴィニヨン・ブランの聖地とも言える存在となったのです。

 

香りを生かす栽培方法

香りが最大の特徴であるソーヴィニヨン・ブラン。熟成の度合いによっても当然ながら香りは変化していきます。

通常ブドウは、収穫時期を決めたならば短期決戦で一気に収穫を行います。これは収穫時に雨が降るとブドウに含まれる水分が多くなり、完成したワインが水っぽくなるのを嫌うからです。しかし元々降水量の少ないニューワールドの場合、あえて収穫時期に幅を持たせ、未熟なものから過熟のものまでを使用するケースがあります。

当然、このような製法から生まれるものは、本来では得られない多層的で魅力的な香りを持っており、この品種の新たな可能性を感じさせてくれます。

 

チオールってなに?

ソーヴィニヨン・ブランを学ぶと、時折チオールという言葉に出くわします。

「チオール由来の香り」とか「チオールをいかしたワインづくり」など使い方も様々。

このチオールというのは、アルコールと硫黄が結合した成分。研究によりこのチオールに由来する、ツゲの若葉やトロピカルフルーツ系の香りを、ソーヴィニヨン・ブランが持っていることが判明しました。

ただチオールは銅に弱く、銅に触れると瞬く間にその香りが消滅してしまいます。ブドウの栽培には病気を防ぐため、大昔から硫酸銅と消石灰を混ぜたボルドー液という消毒剤が使われてきました。当然これを使うと銅の成分が入っているため、チオールは消えてしまいます。

そのためチオール由来の香りを生かすためには、ボルドー液以外の薬剤を使った栽培をしなくてはなりません。このような栽培方法から生まれたものが、チオール由来の香りを生かしたワインなのです。

 

熟成よりはフレッシュさを楽しむ

爽やかな香りが魅力のソーヴィニヨン・ブランは熟成を期待するよりも、若々しいフレッシュさを楽しむべきです。熟成をさせても劇的な変化は生まれず、むしろ魅力である爽やかさを失い枯れた印象すら持ってしまいます。

料理で合わせるならば、ハーブ系の料理との相性が抜群。鶏肉の香草焼きやハーブソースで食べる魚のポワレやカルパッチョなどとは絶妙の取り合わせです。

 

ソーヴィニヨン・ブランの爽やかさは、夏の季節には最高です。しっかり冷やし香草系の料理と共に楽しむと、真夏の暑さも魅力的に思えてしまうほど。是非お試しください!

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