意外と知らないバナナのこと!

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私たちの日々の食生活を彩るバナナですが、それがいったいどんな作物なのかはあまり知られていません。

バナナという種は存在しない?

バナナは、バショウ科バショウ属のうち、果実を食用とする品種群の総称で、いくつかの原種が交雑してできたものです。つまり厳密に言えば、バナナという「種」は存在しないのです。
バナナの元となったバショウ属の植物は、東南アジアからニューギニアにかけてたくさん見られるので、この地域がバナナの原産地であると考えられています。現在栽培されているバナナのほとんどは、マレー半島原産のムサ・アクミナータと、フィリピン原産のムサ・バルビシアーナという二つの種がもとになっています。
バナナの栽培が始まったのはたいへん古く、世界で最も古い農業遺跡の一つであるニューギニア高地のクック遺跡からは、紀元前5,000年頃のものと推定されるバナナの植物化石が発見されています。

バナナを意味するいろんな名称?

東南アジアやニューギニアで栽培が始まったバナナは、マレー・ポリネシア系民族が太平洋の島々に移住していくにつれて、それらの島々にも広がっていきました。

その様子は、「バナナ」を意味する言葉によってたどることができます。
第一は、西ポリネシアのサモアあたりを起源とする「メイア」です。この言葉は、ニュージーランドでは「マイカ」、ハワイでは「マイア」となります。第二は、インドネシアを起源とする「ピサン」です。この言葉は、フィリピン、マレーシア、ニューギニアでも使われています。第三は、ニューギニアを起源とする「プディ」ないし「フド」です。これらの言葉は、ソロモン諸島では「ブティ」、フィジーでは「ヴド」、トンガでは語尾が変化して「フェタウ」となり、タヒチでは「フェイ」となります。

インドそしてアフリカへ

インドへは、バナナ栽培が始まってすぐに伝えられたと見られています。そこからバナナはアフリカに到達しました。

このバナナのアフリカへの伝播は三度にわたって行われました。一度目は紀元前1,000年頃、二度目は紀元前後、三度目は7世紀半ば頃です。一度目と二度目はインド洋を越えて伝えられ、三度目は商人が陸路で運んできたと考えられています。
ちなみにマケドニアの王アレキサンダーは、紀元前327年インドに遠征した際、バナナを初めて知り、これを持ち帰ったと言われています。つまりこの頃、中近東にはバナナがなかったのです。

この事実から、一度目と二度目の伝播は中近東を通らず、海を渡ったと考えられているのです。

アメリカへ

アメリカへのバナナの伝播は、西洋人のアメリカ大陸到達を待たなければなりませんでした。1492年にコロンブスがアメリカ大陸に到達してから24年後の1516年、カトリック教会のトマス・デ・ベルランガ神父が、西アフリカのカナリア諸島から西インド諸島のイスパニョーラ島に、バナナをもたらしました。ほどなくしてバナナは、キューバ、メキシコ、ブラジルなどアメリカ大陸の亜熱帯地域へ、移住者とともに伝播していきました。

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