意外と知らないバナナのこと!

バナナ・プランテーションの成立

時代は下って19世紀の後半、アメリカ合衆国の資本が、バナナのプランテーション経営に乗り出しました。1874年、ユナイテッド・フルーツ社(現・チキータ社)がコスタリカに農園を作ったのを皮切りに、大企業が中南米へと進出し、広大な未耕地を開発してバナナ・プランテーションを作ったのです。さらに、鉄道や船といった輸送手段の発達によって、バナナをアメリカの消費者へと送り届けることができるようになり、バナナはホンジュラスやコスタリカ、グアテマラなど、中米の小国の主要輸出品となりました。しかし、バナナ以外に目立った産業のないこれらの国々は次第に、ユナイテッド・フルーツ社の意のままに支配されるようになってしまいました。

 

主食としてのバナナ

アメリカやヨーロッパ、あるいは日本に住む私たちにとっては、バナナは果物です。しかしアフリカやオセアニアの人たちにとっては、バナナは「ご飯」つまり主食です。
ミクロネシアのヤップ島では、パパイヤやマンゴーやパイナップルは「飲む」ものですが、バナナはイモ類と同じ「食べる」ものです。島には甘味のあるバナナと甘味のないバナナがあります。甘味のあるバナナは生で食べますが、甘味のないバナナは茹でたり蒸かしたりして食べます。バナナを食べるときは、魚や肉などの「おかず」と一緒に食べるのが普通です。
またアフリカのウガンダでは、バナナのことを「マトケ」と言うのですが、この言葉は「食べ物」という意味です。マトケは、潰した青いバナナをバナナの葉で包み、たき火の煙でいぶして作ります。マトケは「トント」というバナナのビールとともに供されるのが一般的です。
果物としてだけではなく、主食としても食べられているバナナ。このようなオールマイティな食べ物は、他にはありません。バナナはこれからも、人類になくてはならない食べ物であり続けるでしょう。

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