メソポタミア文明まで遡る印鑑!?日本ではサインの代わりに印鑑を使う理由とは!!

中国四大印材について

それでは最後に、前章で挙げた中国四大印材(青田石、寿山石、巴林石、昌化石)について解説したいと思います。

まず青田石(せいでんせき)についてです。青田石の主成分は葉蝋石(ようろうせき)で、浙江省青田県で産出します。燈光凍や魚脳凍と呼ばれる上質のものから、篆刻初心者向けの石とされる図書石に至るまで様々な種類があります。

次に寿山石(じゅざんせき)ですが、こちらも主成分は葉蝋石です。福建省の寿山郷・月洋郷一帯から産出します。田黄石と呼ばれるものが最高級ですが、値打ちが高いため偽物が非常に多く出回っています。田黄石は橘皮黄(蜜柑の皮のような色)と称される、やわらかな色調の黄褐色を呈していることが特徴です。

巴林石(ぱりんせき)は内蒙古自治区の巴林右旗近辺で産出します。比較的新しく知られるようになった印材です。中でも巴林鶏血石と呼ばれるものが最高級で、「世界の鶏血石は中国にあり、中国の鶏血石は巴林にあり」と自負されています。

昌化石(しょうかせき)は浙江省の天目山に近い昌化市で産出します。中でも有名なのが昌化紅石で、田黄石と並んで印材界の両雄と言われています。昌化紅石は鶏の血と同様に鮮紅色であることから鶏血石と俗称されています。質が細かく紅色が鮮やかなものが佳材とされます。1972年に田中角栄首相と大平正義外相が日中国交回復調印式で北京を訪れたときに、周恩来総理より国礼として贈られたのがこの昌化紅石の印章だと言われています。

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