プレアデス星団を双眼鏡で見よう

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冬の星座、おうし座にある散開星団プレアデス星団を双眼鏡で見ましょう!

プレアデス星団、と言われてもピンとこない人も多いかと思いますが「すばる」と言えば誰でも知っている冬の空にひときわ輝く星の集団です。肉眼でも5~7個の星が集まっていることが確認できます。すばるは望遠鏡で見るよりも、双眼鏡で見た方が美しい星々が集団となって見えます。

プレアデス星団

プレアデス星団は、地球からの距離はなかなか割り出すことができませんでした。

最終的に2004年、プレアデス星団の中にある星、アトラスまでの距離は434光年から464光年の間だと判明しました。直径は12光年、6千万から一億歳という若い年齢の青白い高温の星の集団です。

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核融合速度が速いため寿命は比較的短いと予想されています。星の周囲には青白く輝くガスが広がっていますが、これはもともと星々とは関係ありません。星間ガスが星団の光を反射しているのです。

プレアデスの名前の由来はギリシャ神話に登場する7人の姉妹「プレアデス」にちなんでつけられました。

 

 プレアデス星団は双眼鏡で見るべし!

imasia_12265015_Sプレアデス星団は双眼鏡で見るのが一番素晴らしい姿を見せてくれます。双眼鏡で見ると数十個の青白い星が集まっているのがよく見えます。

比較的近距離にある散開星団で狭い範囲に小さな星が密集した特異な星団ですので、昔から多くの記録に登場しています。また各民族によっても星座神話が数多く語られています。

通常視力の人が星の観測に好条件の場所で見た場合、プレアデス星団のうちの6~7個の星を確認できます。とても視力の良い人で25個も確認したという記録も残っています。

望遠鏡では倍率が高すぎて、星団としてのまとまりは無くなり見えなくなってしまいますが、口径10cmの望遠鏡では星団の背後にある散光星雲が見えてきます。

 

 日本におけるプレアデス星団

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日本では一般的に「すばる」と呼んでいますが、他には地方によって「六連星(むつらぼし)」「羽子板星」とも呼ばれています。
「すばる(統ばる)」または「すまる(統まる)」という言葉は元来他動詞「すべる(統べる)」に対する自動詞形です。「統一されている」「一つに集まっている」という意味を持っています。
玉飾りを糸でひとくくりにしたものを「万葉集」で「須売流玉(すまるのたま)」と呼んだことと同様の使い方だそうです。
その後中国でプレアデス星団を指す昴宿から「昴」をあてました。

日本でプレアデス星団について言及した最古の記録は、平安時代後醍醐天皇の皇女勤子内親王の命令で作成された百科事典だと考えられています。この中ではすばる星の和名は須波流と記されています。

その他には、清少納言が書いた「枕草子」の一説が有名です。

「星はすばる。ひこぼし。ふゆづつ。よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて」
これを現代風にいうと、「星はすばる、ひこぼし、宵の明星が良い。流れ星も少し趣がある。尾を引かなければもっとよいのだけれど」となります。

 

まとめ

遠い昔より多くの民族がプレアデス星団を眺めて色々な神話を作り出してきました。

それほどにプレアデス星団の密集した姿はひときわ美しかったのでしょう。現在では光害によりなかなか多くは見えませんが、昔は空が暗くて青白く輝く星々は人々にとって魅力的なものだったと考えられます。日本でも古来より「すばる」と呼ばれて親しまれてきた散開星団です。

冬が近くなったら双眼鏡を出し、すばるに向けてみてはいかがでしょうか?

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